SiC・パワー半導体|決算資料で語る企業と注目の1社
パワー半導体・SiCは、EVや産業機器、データセンターなど幅広い需要を背景に、決算説明資料でも複数の企業が言及するテーマとなっています。事業の主力として数値目標を掲げる企業から、周辺装置・材料でこのテーマに関わる企業まで、言及の広がりが見られます。今回は代表銘柄である三菱電機の最新決算資料を中心に、各社の記載内容を整理します。
言及企業リスト
事業の柱として説明している企業
- ルネサス(6723):製品別売上構成において「Power(パワー製品)」が全体の20%超を占めると位置づけられ、主要事業の一つとして説明されています。
具体的な数値・計画に触れている企業
- 三菱電機(6503):セミコンダクター・デバイス部門で、産業・民生向けパワー半導体の受注・売上増加が言及され、部門合計の受注は前年同期比プラス53%となったと説明されています。
- ディスコ(6146):ダイサ用途別出荷において、その他半導体(主にパワー半導体)向けがQoQ/YoYともに増加していると明記されています。
言及している企業
- コマツ(6301):産業機械事業において、エキシマレーザーの保守事業が半導体業界向け需要に寄与していると言及されています。
- 住友電気工業(5802):情報通信セグメントにおいて、基地局用GaNデバイスの拡販・開発方針について言及されています。
注目の1社: 三菱電機
三菱電機の2027年3月期第1四半期決算説明資料では、セミコンダクター・デバイス部門の実績としてパワー半導体に関する記載がまとまっています。資料では、部門の事業環境について「受注高は通信用光デバイスや、産業、民生向けパワー半導体の増加などにより前年同期を上回り」と説明されており、売上高についても「売上高は通信用光デバイスや、電鉄・電力、産業向けパワー半導体の増加などにより前年同期を上回った」と記載されています。
顧客・用途としては産業向け・民生向けに加え、電鉄・電力向けの需要増加が挙げられており、パワー半導体の適用領域が複数分野に広がっていることがうかがえます。部門全体の受注高については「受注高は通信用光デバイス、産業、民生向けパワー半導体の増加などにより前年同期を上回り、部門合計でプラス53%となりました」との記載があり、通信用光デバイスとあわせてパワー半導体が受注増加の要因の一つとして位置づけられています。なお、資料内ではパワー半導体単体の売上金額や設備投資額についての具体的な数値開示は確認できませんでした。
編集後記
パワー半導体は自動車・産業機器・電力インフラなど用途が広く、決算資料でも複数の企業が個別に言及するテーマとなっています。三菱電機の資料からは、需要増加が受注・売上の押し上げ要因として語られていることが読み取れますが、セグメント全体の数値に占めるパワー半導体単独の寄与度までは開示されていません。今後、各社がどこまで数値を切り出して開示していくかも注目点といえそうです。
全銘柄×テーマの判定データは 決算テーマスコープ( https://www.kessan-scope.com )で検索できます。
※本記事は上場企業が公表した決算説明資料の記載を整理したものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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