リンテック(7966) 2027年3月期第1四半期決算、増収増益で好発進
リンテック(7966)
2027年3月期 第1四半期|売上高 831億78百万円(前年比 +7.9%)/営業利益 68億73百万円(前年比 +18.4%)/純利益 53億99百万円(前年比 +41.4%)|通期進捗 売上高24.3%・営業利益25.0%・純利益27.7%|据え置き
業績サマリー
売上高:831億78百万円(前年同期比+7.9%)
営業利益:68億73百万円(同+18.4%)
経常利益:71億43百万円(同+27.2%)
親会社株主に帰属する四半期純利益:53億99百万円(同+41.4%)
通期計画に対する進捗率(単純計算):売上高24.3%、営業利益25.0%、純利益27.7%
決算のポイント
今回の四半期決算は、AI関連需要の拡大が業績を押し上げた点が最大の特徴です。会社側は売上高について、AI関連の需要増加により半導体・電子部品関連製品が好調に推移したことに加え、シール・ラベル用粘着製品の販売数量が堅調であったことを要因として挙げています。特にセグメント別では「電子・光学関連」が売上高254億81百万円(前年同期比11.9%増)、営業利益57億56百万円(同21.5%増)と大きく伸長しました。同セグメントのアドバンストマテリアルズ事業部門では、半導体関連粘着テープや積層セラミックコンデンサ関連テープがAIデータセンター向けやスマートフォン用などの需要増加により好調に推移したとされています。一方で、オプティカル材事業部門はOLEDディスプレイ用粘着テープの大幅減少により売上高が前年同期比24.8%減となりました。
利益面では、中東情勢緊迫化によるナフサ由来の原材料や副資材などの調達コストの上昇、人件費や試験研究費といった固定費の増加という逆風がありましたが、販売数量の増加や価格改定効果によりこれを吸収し、増益を確保しました。連結範囲については、当第1四半期に新規設立したMadico Europe B.V.とLINTEC ADVANCED TECHNOLOGIES INDIA PRIVATE LIMITEDの2社が連結対象に加わっています。
キャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期比で減少しましたが、これは主に「その他」項目の減少によるもので、税金等調整前四半期純利益自体は増加しています。財務活動では自己株式取得による支出が前年同期に比べ増加しました。
見通しとリスク
通期の連結業績予想については、2026年5月8日に公表した数値から変更しておらず、据え置きとなっています。配当予想についても修正はなく、年間配当金は120円00銭(第2四半期末60円、期末60円)の計画です。なお、本資料は業績予想に関する記述について、現時点で入手可能な情報と合理的と判断される前提に基づくものであり、実際の業績は様々な要因により異なる可能性がある旨が明記されています。
論点
今回の四半期は、AI関連需要という外部環境の追い風を捉え、増収増益で着地した点が评価できます。ただし、原材料コストの上昇圧力や、オプティカル材事業部門のような需要変動の大きい分野も存在するため、今後も外部環境の変化には注意が必要と考えられます。通期計画が据え置かれている点からは、会社側が現時点の進捗を計画の範囲内と捉えていることがうかがえます。
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