防衛|決算資料で語った企業リストと注目の1社
三菱電機や三菱重工など、日本の大手製造業が決算説明資料の中で「防衛」というテーマに言及するケースが増えています。防衛関連事業を独立したセグメントとして開示し、受注高や売上高、通期見通しまで具体的な数値を示す企業も出てきました。今回は「防衛」というテーマに言及している企業を、言及の強さ別に整理してご紹介します。
言及企業リスト
事業の柱として説明している企業
- 三菱電機(6503):「防衛・宇宙システム」を正式なセグメントとして開示し、決算説明資料の中で売上高・調整後営業利益・通期見通しを毎回具体的に示しています。
具体的な数値・計画に触れている企業
- 三菱重工業(7011):「航空・防衛・宇宙」セグメントにおいて防衛・宇宙分野の受注高・売上高・利益を開示し、中期経営計画にも組み込んでいます。
言及している企業
- 該当なし(今回のリストでは上記2社のみが確認されています)
注目の1社: 三菱電機(6503)
三菱電機が2025年7月31日に開催した「2027年3月期 第1四半期 決算説明会」の資料を確認すると、防衛・宇宙システム事業について具体的な数値や事業環境の説明が示されていました。
まず2026年度第1四半期(4-6月)の実績として、防衛・宇宙システム事業の売上高は848億円(前年同期比+228億円)、調整後営業利益は86億円(同+81億円)、利益率は10.1%(同+9.4ポイント)となりました。資料では全社の増益要因の一つとして、「調整後営業利益は、FAシステム事業、防衛・宇宙システム事業、空調・家電事業を中心とした規模増や量産系事業での価格改善に加え、為替円安影響もあり前年同期を上回った」と説明されています。
事業環境については、「事業環境は、政府関連予算の増加などにより防衛・宇宙分野ともに需要が堅調に推移した」と記載されており、政府予算の増加が需要を下支えしている状況がうかがえます。ただし受注高については、「受注高は防衛システム事業の大口案件による増加があった前年同期を下回った」とされ、売上高は伸びた一方で受注高は前年の大口案件の反動で減少したことも明記されています。
通期見通しでも防衛・宇宙システム事業は主要な牽引役として扱われており、2026年度通期の売上高見通しは5,600億円(前年度実績4,214億円から+1,385億円)、調整後営業利益は560億円(前年度421億円から+138億円)、利益率10.0%と開示されています。全社の売上高見通しの上方修正要因を示す図表でも「+防衛・宇宙システム」が明記されており、防衛・宇宙分野の拡大が全社業績を押し上げる構図が資料から読み取れます。
編集後記
三菱電機の資料を見る限り、防衛・宇宙システム事業は単なる一事業にとどまらず、全社の増収増益を牽引する主要セグメントとして明確に位置づけられていることが分かります。政府関連予算の増加という外部環境の追い風を背景に、今後も決算のたびにこのテーマへの言及が続くか注目されます。一方で受注高が前年の反動で減少している点は、今後の成長ペースを見極める上で留意すべきポイントといえそうです。
全銘柄×テーマの判定データは 決算テーマスコープ( https://www.kessan-scope.com )で検索できます。
※本記事は上場企業が公表した決算説明資料の記載を整理したものであり、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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